【伝統工芸品】海外で人気の10選をランキング形式でご紹介!

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伝統工芸品は陶磁器、漆器、着物、人形などのイメージがありますが、今ではその幅も広がり、文具や時計などの日常生活でも使えるものも多いです。
記念品や贈り物としてもよく用いられますね。
実は今、日本の伝統工芸に興味をもつ海外の人が増え、海外の人にも受け入れられるようなデザインの伝統工芸品もでてきています。
今回は海外でも人気を誇る日本の伝統工芸品10選をランキング形式で紹介します。
海外のお取引先に記念品としてや、海外の大切な方への贈り物にすると、きっと喜んでもらえますよ。

メイドインジャパンの伝統工芸品が海外で人気の理由

武道やアニメ、カラオケなど、工芸品に限らず日本文化はあなたが思っている以上に海外では人気を集めています。
もし、お土産や記念品として海外の方に贈り物をするのであれば、日本の伝統工芸品は予想以上に喜んでもらえるでしょう。
まずは、その理由を3つの視点から解説します。

伝統と歴史

伝統工芸品を作るための手法には、100年以上の歴史と伝統があります。

日本では当たり前ですが、海外でも思ってる以上に伝統文化に対して特別な感情をいだいているのです。
たとえば、イギリスなどの国では古いものを大切にする文化が根付いており、作品に内包されている伝統や歴史に対し敬意をもちます。
やはり国を跨ぐ贈り物となれば、日本の伝統と歴史も一緒に届けることでより印象に残るイベントとなりますよ。

品質の高さ

職人が1つひとつ手作業で作る日本の伝統工芸品の質の高さは海外の人にも認められています。
伝統的に受け継がれている技術やこだわりぬいた原材料など、匠が手間と時間をかけて作った伝統工芸品は高品質であることはもちろん、外国人をも惹きつける奥深さがあります。

ジャポニスム

19世紀〜20世紀にかけて、日本の美術工芸品が西洋の美術や工芸文化に大きな影響を与え、日本ブームを巻き起こしました。
とくに、1867年の第二回万国博覧会(パリ開催)で陶磁器などの日本の工芸品が出品されたことは大きいです。
『ジャポニスム』と呼ばれ、西洋の美術家は積極的に日本の美術工芸を取り入れようとしたのです。
日本の伝統工芸品は、西洋を中心にすでに海外の人から高い評価を得ているのです。

海外で人気の伝統工芸品ランキング

『海外の方へ伝統工芸品を送りたいけど、どれがいいのか・・・』
こんな悩みはけっこう多いです。
実際にどのような伝統工芸品が海外の方へ受けがいいのかを紹介します。
原産地も気にして、自分の住んでいる土地と近い場所の伝統工芸品を選ぶのもアリです。
地元についての話題を海外の人と話すきっかけになるかもしれませんよ。

順位伝統工芸品原産地
1七宝焼き(皿)愛知県あま市・名古屋市一帯
2会津漆器 屏風福島県会津地方
3七宝焼き(額)愛知県あま市・名古屋市一帯
4高岡銅器 出世兜富山県高岡市
5東京銀器 置物 鶴東京都(台東区、荒川区、文京区など)
6金沢 金箔屏風時計石川県金沢市
7大阪錫器 酒器大阪府大阪市
8江戸切子 花瓶東京都江戸川区
9紀州蒔絵 文庫和歌山県海南市
10山中漆器 蒔絵USB石川県金沢市

ランキングに入ったTOP10の伝統工芸品それぞれについて詳細を紹介します。

第1位 七宝焼き(皿)
日本の伝統工芸品の中でも王者のポジションをもつのが七宝焼きの皿です。
七宝焼きは金や銀、銅などの金属を素地とし、ガラス質の釉薬を塗って焼き付けます。
ガラスで表面がおおわれているため、表面のトラブルに強く保存性が高いのが特徴です。
エナメル質のガラスのきらめく様子は人種を問わず見る人の心を惹きつけます。
繊細ながらもダイナミックに描かれた桜や赤富士、鶴など、日本を感じさせるデザインが海外では非常に人気です。
第2位 会津漆器 屏風
磁器はCHINA(チャイナ)と呼ばれるのに対し、漆器はJAPAN(ジャパン)と呼ばれるほど、漆器は日本特有の伝統工芸品なのです。
そして、それだけ海外でもすでに有名な日本の伝統工芸品とも言えます。
モダンで温かみのある会津漆器は、とくに中国で人気です。
第3位 七宝焼き(額)
絵画のようにお部屋に飾れる七宝焼きの額も皿同様に人気が高いです。
まるで宝石で描かれたような美術作品でありながら、銅板で作られているため保存性も高いです。
周年記念などの記念品として、海外の取引先にプレゼントされることも多いです。
第4位 高岡銅器 出世兜
出世兜は、端午の節句や誕生祝などでよく目にする記念品で、健やかな成長を願うものですよね。
高岡銅器は400年もの歴史をもち、1975年からは経済産業省指定伝統的工芸品にもなって海外からの注目度も高いです。
戦国時代に興味のある海外の方も多く、そんな方にとっては至極の逸品になるでしょう。
第5位 東京銀器 置物 鶴
「鶴は千年、亀は万年」と言われ、長寿の祝いを象徴します。
原材料の銀は特有の優雅な輝きと江戸の粋な風情を表すだけでなく、『しろがね』として純水・無垢で神聖なものです。
江戸の職人が魂を込めて作った銀器は、ジャポニズムにも一役買っており、世界中で愛されています。
感謝の気持ちを伝えるとともに、日本文化を届けるにはぴったりの贈り物になりますよ。
第6位 金沢 金箔屏風時計
金沢金箔を使った工芸品です。
時計なので実用的であり、飾ると高級感のある和を部屋で引き立たせます。
金箔工芸はなかでも東南アジアへのお土産として人気があるので、東南アジアの方への記念品や贈答品などにぴったりです。
日本らしいデザインやサイズが豊富にあるので、お相手の方の好みにも合わせやすいですよ。
第7位 大阪錫器 酒器
錫器が日本に伝わったのは今から約1300年前といわれ、奈良正倉院宝物に錫製薬壷・水瓶などが数点保存されています。
金、銀に並ぶ貴重品であった錫は宮中でのうつわや有力神社の神酒徳利、榊立などの神仏具としてごく一部の特権階級のみ使用されてきました。
古くから「錫の器に入れた水は腐らない」「お酒の雑味が抜けて美味しくなる」などと言われ酒器や茶器などに使われました。
金属でありながらも人肌に馴染む錫を、生活の様々なシーンでお楽しみいただけます。
お値段もお手頃で、日本からのお土産として個人に送るのであれば、非常に喜ばれますよ。
第8位 江戸切子 花瓶
最近では日本人のファンも増えており、江戸切子のグラスなどはよく結婚祝いのプレゼントにされますが、海外では以前より根強い人気があります。
「菊つなぎ紋」や「麻の葉紋」など日本らしい模様を持ち、精巧かつ華やかな江戸切子独特のカットは、世界中の人を魅了し続けています。
生け花用だけでなく、江戸の風情をうかがわせるインテリアとしても楽しめますよ。
第9位 紀州蒔絵 文庫
蒔絵は、金粉や銀粉で漆器表面に模様を施す日本特有の漆芸技法で、その独自性は古くから海外のコレクターに評価されてきました。
そんな蒔絵を普段から使えるのが蒔絵文庫箱です。
書類整理などで役立つデスク周りのアイテムは世界中どこでも重宝されます。
漆器の光沢が高級感をただよわせており、書類に限らず大切なものを保管するのにもぴったりな逸品です。
第10位 山中漆器 蒔絵USB
蒔絵という伝統技術を世界中どこでも利用できるUSBフラッシュメモリーに施したのが「蒔絵USB」です。
日本の伝統を持ち歩けるということで世界中ですでに人気を集めています。
サイズ的にお土産としても持っていけますよね。

まとめ

今回は海外でも人気で、外国人にも喜ばれる日本の伝統工芸品をランキング形式で紹介しました。
1つひとつハンドメイドで作られる伝統工芸品は、その伝統文化や質の高さが認められて海外でも高い評価を得ています。
海外向けの記念品やお土産、贈り物として今回紹介した作品を送るとお相手の方には日本の心が伝わり、きっと喜んでくれますよ。

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